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「Ctrl+Alt+Delは失敗だった」ビル・ゲイツ氏のぶっちゃけから改めてショートカットについて考える。

言わずと知れた、Microsoftの創業者にして、現会長のビル・ゲイツ氏がぶっちゃけた。

「Ctrl+Alt+Delは失敗だった」

その話を受けて、改めてショートカットキーについて考えてみた。

ビル・ゲイツ氏がぶっちゃけたのは、彼の母校ハーバード大学で行われた対談でのこと。
「何で、Windowsの再起動するのに、指を3本使わなきゃいけないの?」と対談相手に突っ込まれた時だ。

ニュースにも取り上げられたが、

コンピュータに詳しくない方にも読んで頂きやすいよう説明すると、
ショートカットキー(以下、ショートカット)とは少ないキー操作でコンピュータに指示を出す方法で、
キーボード上の特定のキーの組み合わせを登録しておいたものである。

Ctrl+S(Windows)/Cmd+S(Mac)…アプリケーション上のデータを保存する。

は最も汎用的で、世界で一番使われているショートカットだろうと思う。

さて、「Ctrl+Alt+Del」は、コンピュータを再起動したり、
セキュリティやコントロールパネルを呼び出すWindowsのショートカットキーで、
以前、僕もWindowsで制作作業をしていて動作が固まったりした時は、まず一回、Ctrl+Alt+Delを。
それでも、うんともすんとも言わない時は、とにかく連射したものだ(苦笑)

というように、パソコンが固まって絶望感に打ちひしがれた経験は世界共通なようで、
「Ctrl+Alt+Del」は、英語のdump(…を投げ捨てる)とか do away with(…を処分する)を
意味する隠語にもなっている
らしい(笑)

で、なぜ、CtrlキーとAltキーとDelキーを押す、つまり3本の指が必要なのか?という質問に対して、
「ボタン1つにすることも可能だったが、IBMのキーボードを設計した人物がそうしたがらなかった。」、
結果として「それは失敗だった」と、ビル・ゲイツ氏は答えた。

この話をもう少し噛み砕くと、ビル・ゲイツ氏としては、
コンピュータハードウェアの上にOS(Windowsとか)が走り、
その上でアプリケーションソフト(Wordとか)が動作する仕組みにおいて、
基盤、基本となるハードウェアに近い動作ほど、単純化したかったはずである。
実際、先の対談の中で、
「再起動にはハードウェアに非常に近いレベルの命令を出す必要がある。」と話している。

また、Windows8含め、タブレットなど、キーボードを使わず、ディスプレイを
直接タッチして直感的に動作を命令するシステムにどんどん移行する中、
このタイミングでビル・ゲイツ氏がキー操作について、
ぶっちゃける気になったのかも?という事も想像できる。

ビル・ゲイツ氏は、さすが、設計側の考え方だと感心するのだが、
一方で、僕らユーザ側としては、ハードウェアに近いレベルの命令が簡単に読み出せるのは、
あまり好ましくないのではないか?とも思う。作ってるデータを保存しないうちに、
うっかりミスタッチで再起動の命令が読み出されようものなら…、
仮に「保存していないデータがあります。保存しますか?」という
注意を促すウィンドウを一枚挟もうとも…、肝を冷やすのではないだろうか?

ビル・ゲイツ氏の話に出てくるIBMの技術者とはデビッド・ブラッドリー氏のことと思われるが、
そういう意味では、ユーザ側の視点に立った考えだなと、こちらはこちらで感心した。

つまるところ、僕は個人的には、「Ctrl+Alt+Del」はそんな失敗では無かったのでは?と思っている。

少々余談ですが、似たような理由から、
Macで立ち上がっているアプリケーションソフトを切り替えるショートカット「Cmd+Tab」と
操作中のアプリケーションソフトを強制終了する「Cmd+Q」とキーが隣すぎて、
肝を冷やすことが多いのは、僕だけでは無いのではないかな?(苦笑)

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