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一刀正伝無刀流

何だかサムライ小説を読みたくなり、
津本陽氏の本をひっぱり出して読んでいる。

今読んでいるのは、
一刀正伝無刀流の始祖である山岡鉄舟の生き様を描いた「春風無刀流」(文芸春秋)

以前、一度読んだ時はあまり気にならなかったのだが、
改めて読んでみて、「無刀」とはなんぞ?と思い、調べてみた。

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無刀流剣術は、勝負を争わず、心を澄し、胆を練り、自然の理を得るを要す。事は技なり、理は心なり、事理一致の場に至る、是を妙処と為す。

無刀とは何ぞや、心の外に刀なきなり、敵と相対する時、刀に依らずして心を以って心を打つ、是を無刀と謂う。

刀に依らずして、相手の心を見て、その心を打つこと、そこに行き着きます。刀を毎日毎日修練し、刀と刀で切りあうのも、戦いですが、技を使う中でその刀が自分の体に入り、心の中に入って一体化すると、相手の刀、体、その奥の心をみて、その心の悪いところを切ります。つまり心を持って心を打つ。これは相当修練しないとそうは出来ません。

以上、http://www.tessyuu.jp/archives/2007/07/post_161.htmlより引用。
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まさに、江戸城無血開城の真の立役者、そのものの生き様。

日本史好き、幕末好きの人は僕なんかより詳しく知っていると思うけれど、
勝海舟と西郷隆盛の会談によって、あっさり行われたように思える無血開城だが、
山岡鉄舟の信念ある決死の駿河路が無ければ、江戸は血の海になっていただろうとか。

その行動力を、西郷隆盛は「金もいらぬ、名誉もいらぬ、命もいらぬ人は始末に困るが、
そのような人でなければ天下の偉業は成し遂げられない」と賞賛したという。

無の境地か。

そんなことを考えながら、
朝起きたら、曲づくりの手が止まってしまったら. . .
禅道というにはおこがましすぎるが、
昔、柔道の先生にならった
座禅の呼吸法を思い出しながら、
少しばかり座してみている. . . . .
(武道の極意のひとつは呼吸である. . . という教えの一環)

当たり前のことで、にわかには何もわからん(-_-)
しかし、前出の引用のような文面を読んでしまうと
そんな心を一寸でも身につけてみたいと思ってしまう僕は、やっぱりアホである。

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