ということで、前回の続き、伊勢屋寿司さんです。
寒い中駆け込んだら、眼鏡が曇るわ曇るわ…
とりあえずカウンターで熱燗をやりながら
店内を見てみると、
あらまぁ、大変なお魚さんたちが…
青森で魚介と言ったら、大間のマグロな気がして
大将に話を聞いてみると、マグロの時期は1月15日くらいまでなんだそうね。
大将の話は続き、
大間のマグロと言ってもピンキリ。
マグロ一尾の中でも、美味しい部位から普通の部位まで、
仲買いさんの段階で扱える部位がそれぞれ決まっちゃっていると。
つまり、いい部位を扱える仲買いさんはいいモノばかり扱える、と。
で、大将もいい所を扱っていて、
個人的に東京の方から仲買いを頼まれたりすることもあるそうだ。
ほぇぇぇってなもんで、
最初あまり食事をするつもりは無かったんだけど、
せっかくだから、大将にお任せでお願いすることにした。
めぬけ、そしてマグロ。
マグロは僕が失念してしまったけど、
インド洋の輸入ものって言ってたっけな。
でも、大将はやっぱりいい部位しか買わないと。うむ、美味い。
これ、めぬけ。
深海500mくらいに生息していて、
水揚げすると水圧の関係で目が飛び出ちゃう。
だから、目抜け。
見た目あっさりの白身なんだけれど、しっとり脂がのってます。
のどぐろ先輩。
刺身用なんだけど、炙った方が美味いということで
贅沢にやっちゃいました。
なんか、もう、すんまへんー。
のどぐろは、最近有名になってきたけど、
もともとは能登や、山陰地方の名産だから、
二年前くらいまでは、青森では鰺ヶ沢という、
弘前の西にある日本海の漁港で、1人の漁師さんが
はえ縄で獲っていたんだそう。
上がったものも、全部、石川県の魚市場に送っていたそうだ。
こちら、黒ホッキ貝。
もう、身の肉厚っぷりが半端ない。コリっとしつつも柔らかくて甘い。
バフンウニの軍艦。んまいっ。
すじこの巻物。
すじこは一日寝かせると美味いそうだ。
そして、これが魚嫌いのチビッコでも好きになっちゃうという魚汁。
のどぐろ、きんきん(きんき)、いしなぎの身が入ってる。
これがもう〆に抜群にいい。幸せな気分になります。
この伊勢屋さん、財界の人たちがちょっと青森から足を伸ばして
美味いものを食べに来るらしい。グルメな人にはたまらないんじゃないかな。
ここは本当に美味しいです。
いやぁ、これだけのものを東京で食べようと思ったら恐ろしいことになりそうだなぁ。
いいものを美味しく頂いて、もう幸せという気分しか残りませんでした。
※もちろん、最初に予算を言っておけば、大将がきちんと見繕って出してくれます。
ちなみに、これ、マグロ用の釣り針だって。
意外と小さくてびっくり。
ってな感じで、お寿司屋さんのカウンターで写真を撮りまくるなんて、
本来、行儀が悪いんですけど、ちゃんと大将にお断りして、
お店の連絡先も載せていいよ、と許可を頂いたので、下記にお伝えします。
**********
伊勢屋寿司
青森市浅虫蛍谷32
TEL: 090-4556-7718
**********
また行きたい。
皆さんも浅虫の方にお出での際は是非。