愛読とは、いささか大袈裟ではありますが、これです。
バンドネオンという楽器の教則本。
楽器を買って練習してる、というわけではなく(ほんとはやりたいんですけど)、
この楽器の演奏法やメカニズムから来る特徴を学ぶために読んでます。
ご存知ない方に説明をしますと、
バンドネオンは、解かりやすさ優先で乱暴な言い方をすれば、
アコーディオンの鍵盤が無いバージョンと思ってください。
鍵盤の変わりに、不思議な配列のボタンが付いています。
並び方がドレミのように単純では無いのです。
音色は、華やかなアコーディオンに対して、もっと木質というか、暖かい。
もともとは、教会のオルガンを外に持ち運べるようにと考案された楽器のようで、
今のモバイル楽器の走りなのかも知れません。
ほんとは楽器を演奏できるようになりたいけど、
バンドネオンは、大量生産に向かないメカニズムを持った楽器で
職人さんがひとつひとつ手作りとメンテナンスをする必要があり、
さらに「悪魔の楽器」と評される程、習得が難しく、
そんなだから、作られるもの、出回っているものあわせて楽器個体数に限りがあり、
それなりの物は、もはや古美術品扱いで高価。
いま、曲を書くから云々の話ではしんどいですね (^^;
もちろん、頭で理屈を理解する事さえも、一朝一夕には叶わないですが、
少しでもバンドネオンというものに近づきたい。
僕なりに、楽器やその背景にある歴史、文化、人などに敬意を表したく勉強中、という所です。
でも、興味持っていろいろ調べていくと、バンドネオンそのものの事だけではなく、
様々な勉強になるんですよ。楽しい。
僕は、こういうクラフトマンシップ、職人技を感じるものが大好きです。
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