web analytics
AX

Sponsored Link



浮世絵師、歌川国芳の「狸」を「狸のアレ」の歌の原曲を聴きながら観るとじわじわ来る件。

江戸時代末期に活躍した浮世絵師、歌川国芳(くによし)の作品「狸」シリーズを
老若男女問わず、みんな知っているだろう「たっ、たっ、た〜ぬき〜の〜 き〜んた…♪」の
歌の原曲を聴きながら観ると、かなりじわじわ来るのである。


Sponsored Link



歌川国芳は、浮世絵流派として同じ歌川派の歌川広重とも同い年で、
歌川派開祖の歌川豊春の弟子である歌川豊国や歌川豊広を師とする歌川派第三世代。
広重は代表作「東海道五十三次」など、風景画が特に有名なのに対して、
国芳は歴史・伝説・物語を題材にした奇想天外でダイナミックな戯画が有名。
「相馬の古内裏」の妖術に操られたドクロとか、非常にファンタジックで印象的。

また、国芳は無類の猫好きで(特にブチ猫好きだったとか)、
猫を懐に入れながら作画をしていた程だったそうな。
ゆえに、猫を擬人化した作品も多く、そういった動物を擬人化することで
世相を風刺したり、動物に託して江戸の庶民の生活を描写した作品も多い。
今回の「狸」シリーズも、そういった作品のひとつ。

これら、ファンタジー性や現実をフィクションを用いて表現する手法は、
現代に脈々とつながる、漫画や劇画文化の原点のひとつなのだろう。


と、まえがきはこれくらいにしまして…
歌川国芳の「狸」シリーズ。
狸は人を化かすとは昔からの民間伝承にある話ですが、
何で人を化かすかと言えば、キンタマ袋で人を化かすんですよね。
大きく広がったものを例えることわざに「狸の金玉、八畳敷」というのがありますが、
それをもとに幕末ギャグとして描いたのが、このシリーズなのでしょう。
妖怪モノの浮世絵として紹介される事も多いようです。


via Tumblr

via Tumblr


狸の投網。大型の鳥さんを何羽捕まえちゃえるんでしょうかー?



via Tumblr

via Tumblr


これは鯰退治でもしてるんでしょうかー?
鯰といえば、当時から地震の象徴だったでしょうし、
怪奇現象を引き起こす、ある種妖怪に近い存在だったでしょうから、
そんな鯰と狸の共演は、非常に興味深いですねー。



via Tumblr

via Tumblr


渡し船かよ!!



via Tumblr

via Tumblr


狸の夕立。こいつら呑気でいいなー。



via Tumblr

via Tumblr


大きん玉におどろく、と書かれてます。



via Tumblr

via Tumblr


だんだん、ふかふかで心地良さそうに思えてきたんですがー



via Tumblr

via Tumblr


何かもう、万能すぎる。



via Tumblr

via Tumblr


越後屋、そちも悪よのう。。。的なー



via Tumblr

via Tumblr


相撲部屋なんでしょうかー?親方パネェっす。




こんなお馬鹿でラブリーな狸の絵を鑑賞しながら思い出すのは
やっぱり、あの歌ですよねー。


その原曲がこちら。





なんでしょう、この清々しいそよ風が吹いてそうな感じは。
この曲を聴きながら、今一度、狸の絵を観てみると、じわじわきますな。。。
狸のやつらが妙に清々しく思えてきましたよ?



この原曲、「Shall We Gather at the River?」が書かれたのは1864年、
時代はアメリカの南北戦争時代のころ。
アメリカ人宣教師ロバート・ローリーによって作られた賛美歌なのですが、
日本にも明治初期に伝えられ、日本語訳詞が付けられ、歌われたそう。

なお、ロバートは1826年生まれ(1899年没)、国芳は1797年生まれ(1861年没)。ほぼ同時期の人です。
日本史上、黒船来航が1853年、大政奉還が1867年ですから、おおよその時代感がわかるかと思います。
もしかすると、まさに今ちょうど「八重の桜」で綾瀬はるかやオダギリジョーが
熱演している時代、同志社および、女学校の黎明期にも歌われていたのかも知れませんね。

そういった時代背景も込みで、
歌川国芳の「狸」とロバート・ローリーの「Shall We Gather at the River?」を
一緒に鑑賞すると、何だか文明開化の息吹を伺える気がします───

そう、替え歌「たっ、たっ、た〜ぬき〜の〜 き〜んた…♪」は、現代に蘇る文明開化の足音なのだ!(おおげさ


そのたぬきのしょーもない替え歌は後の世に作られたわけですが、
世代を越えて知られていたり、あとは、ビックカメラのTVCM曲だったりに使われているのは、
やっぱり、西洋から伝わってきた歌として、賛美歌という枠組みを越えて、
日本でも長らく親しまれ続けている証左なのでしょうね。





----


Sponsored Link

×