過日、道すがら通りがかった牧場に立ち寄ったんですよ。
そこは数km四方に広がる広大な草原に牛と馬が放牧されてるんですけどね。
立ち寄っては見たものの、僕ひとりだけ、牛も馬も姿が見えない、だだっ広い大草原が目の前に広がってるだけだなぁと思いながら、ぼけ〜っとしていたら、突然、何かの徒党一群が視界の右のほうから出現するではありませんか。
牛と馬が、それも別々にではなく、一緒になったチームが突然、視界にフレームインして来る。それだけでもビックリするのに、どうやら僕の方めがけて、一目散にやってくるじゃないか、と。
馬は、まぁそのスピード許す。
牛はお前ら乳牛だろ?
そのスピード、比較的、闘牛ちゃう? 俺、赤いヒラヒラしたもの何にも身につけてないけど、何か目覚めちゃったのかしら?
っていうことを思ったか、思わないかくらいのほんの僅かな時間の間に、僕を中心に柵を隔てた向こう側は黒山の人だかりならぬ、牛馬だかりができてしまった。
草食動物の目は顔の左右に付いてるから正面からは視認しづらいのですが、それでも明らかに眼光を向けてる先はこの僕ですよねというのはわかる。
もし、これが90年代の渋谷だったら、お前らチーマーだぞ、と。カツアゲしないで下さいね。
おっと。言うても、牛馬。それは可愛いもんです。
チビっ子だったら、でっかい動物さんたちが一気に向かってきて取り囲まれたことに怖くなって、泣き出しちゃうかも知れないくらいの空気感に一瞬なったけど、ほら、僕、大人ですからw
よしよし、お前たちの写真を撮ってあげちゃうぞと思い、
「撮った写真はネットにUPしてもいいでしょうか?」 「プライバシーに敏感なやつはいらっしゃいますか?」「必要なら目に線とか、ボカシ入れますよ?」 なんてことを各位に伺いながら、10mくらい離れた所に駐車してある車からカメラを取って来ると、よだれなのか、鼻汁なのかわからないものが飛んでくる勢いで身を乗り出して来るので、「カメラだけは、ペロペロ、くんくんして、濡らさないでね」とお願い申し上げた。
そんなのどかな昼下がりのご報告でございました。
ちなみに、牧場を離れた後、用事を終えて、1時間後くらいに再び同じ道を通りすがったので、遠目から覗いてみました。何人か観光客らしき人がいて、何頭かの牛馬が広い草原で草を食んでいる様子を見学していたようでした。
俺、牛と馬にモテるのかしらね。
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