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Whitney Houston

rest in peace…Whitney.

ホイットニー・ヒューストンが亡くなった。
またひとり、自分の音楽性の大きな部分が形作られるだろう十代の頃に
僕が(僕ら世代が)影響を受けた音楽家がこの世を去った。

1991年スーパーボウルXXVにて披露された、ホイットニーによるアメリカ合衆国国歌「星条旗」である。

This is the singer, this is the singing, this is the diva, this is to sing the national anthem.

そう唸ってしまうばかりのこの歌唱。
米国民ではない、歌詞に描かれた事柄の意味なんてあまりよくわからない僕でさえ、
身体の内にたぎってくるものを感じるのである。

1991年、湾岸戦争の真っ只中に開催された、米国の国民的スポーツ祭典スーパーボウルにおいて、
国民と兵士とその家族たちを高揚させるために、ホイットニーがチャリティーで行ったとされる伝説の国歌斉唱。

その政治的意味・プロパガンダ性の議論はさておき、それが米国民を感動させ、勇気づけ、奮い立たせたのは、
紛れもなく、ホイットニーの威厳と美しさと力強さを兼ね備えたパフォーマンスがあってこそである。

もう一度、繰り返したい。

これが歌手であり、これが歌うということであり、これが歌姫の存在であり、これが国歌を歌うということである。

享年48歳、華やかな話ばかりの人生では無かったようだけれど、
とても早過ぎる、まだまだ歌を聴かせて欲しかった歌姫、ホイットニー・ヒューストン。
彼女の死に謹んで哀悼を捧げたいと思います。

そして、何よりも…

歌をありがとう。

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