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「あの空をこえて2015」公演終了。そして──

 
 
 
「あの空をこえて2015」公演終了。有難うございました!

 
 

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800名を超える方々にお越しいただき、ご好評の声もたくさん頂いているようで、本当に感謝です。


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2011年3月11日にあの東日本大震災が発災し、その4月から大手前大学にてミュージカルの授業を開講する予定だった塩屋俊さんから連絡をもらったのが、震災から一ヶ月ほど経った4月18日のこと。すぐに、当時、東京の四ッ谷にあった塩屋さんの事務所へ伺ったところ、「震災復興支援のミュージカル作品を作って、それを大手前大学の自分の授業で題材として使用し、来年2012年1月17日、阪神淡路大震災が発災して17年目の日に公演をする。音楽を作って欲しい。」という話を聞き、是非ともやらせて頂きたいと引き受けた。これが「あの空をこえて」という作品を僕が担当することになった始まり。

塩屋さん自身、震災前から福島県相馬市などに映画やドキュメンタリの企画のために頻繁に足を運んでいて、被災者の方、被災地の方の気持ちや状況をよくご存知だったし、僕自身も、ボランティアのために東北へ足を運んだりしていた中、出来ることならば、自分の音楽の力で何かできることがないかを模索していたときだった。そして、何より、大手前大学は阪神淡路大震災で校舎が倒壊し、それによって学生が亡くなったりする悲しい出来事があった中で、大学と街が手を携えて復興に向けて歩んだエピソードを、是非とも東日本大震災の被災者の皆さんにエールとして届けたいという思いにおおいに賛同し、ふたつ返事で引き受けました。

こうして、2012年1月17日(2011年度)に初演、2013年3月17日(2012年度)に再演を経たのち、2013年度の授業では、「あの空をこえて」とともに、英語の作品も学生たちにやらせたいんだよなぁ…と計画案を膨らませていた矢先…、2013年6月5日、塩屋さんは自身のもうひとつの震災復興支援のためのミュージカル「HIKOBAE」(鈴木亮平さん主演)の仙台追加公演の現場で倒れられ、急逝。そして同年8月27日には、塩屋さんとタッグを組んで、この震災復興支援ミュージカルプロジェクトを推進してきた大手前大学理事長の福井有さんも他界。突然、すべてが”無”になってしまった。

そんな経緯で、正直、僕自身、もう「あの空をこえて」の公演は無いだろうなぁと思っていました。しかし、今年、阪神淡路大震災から20年という節目に、当時学生だった子たちが「あの空をこえて」をまた公演したいと、塩屋さんの直弟子であり、初演時にも演出・演技指導を担当された演出家の佐渡山順久さんに相談することで実現した今回の公演は、単に、再再演というだけではない意義がありました。

毎度気まぐれな僕の宣伝告知を見て下さって来場いただいた方をはじめ、塩屋さんの事務所やアクターズクリニック関係、または大手前大学の在校生・卒業生含めた関係ではない方で、この「あの空をこえて」の公演を楽しみにしてくださっていた方もいらっしゃる中、2014年に公演が無くてどうしちゃったのだろう…と思っていた方もいらっしゃったはず。だから、実はこういう経緯があったということをお伝えしなくちゃいけないなと、今回の公演パンフの裏表紙を見て思い、この場でお伝えしたいと思った次第です。



公演を観に来ていた塩屋さんの奥様より、懐かしい写真をもらいました。


写真 2
写真 3

2013年4月20日、「HIKOBAE」再演ツアーの東京公演を観に行った際に撮った写真 ─── おれ、髪なげぇ(笑)。
この公演ツアーにピアニストとして参加されていたのが、偶然にも僕の大学の先輩、森下滋さん。入学したばかりのサークルの新歓時期に、Jazz研の部室を訪れるといつもピアノを弾いてらっしゃいました。
そんなこともあって、塩屋さん、奥様、森下さんと4人で撮った写真がこれ。塩屋さんが写真撮ろうよって言い出したんだけど、集合写真的なものではなく、塩屋さんとこんな感じで写真を撮ったのは、最初で最後だったように思います。大切な写真です。


震災復興支援ミュージカル「あの空をこえて2015」も無事公演が終了し、一段落。それとともに、悲しいことがあって、それが原因で止まったまま、それっきりになってしまったら、一番悲しむのは塩屋さんと福井さんだろうし、「あの空をこえて」がもう一度動いた、それを動かしたのが自分たちの教え子たちだったということを一番喜んでいるのは、塩屋さんと福井さんだろうから、お二人的にもやっと少しばかりか気持ちの整理になったのではないかなと思う。そして、その公演があって、僕は、大切な写真を手に入れることができた。


本作「あの空をこえて」にも描かれていた通り、いろんな出会い・巡り合わせ・すれ違い・別れの先へと、僕らの人生は続いています。
そんな中で、

「Seize the day ─ その瞬間をつかまえろ。今を懸命に生きることがあなたの未来をつくる。」

映画『いまを生きる』より、ロビン・ウィリアムズ演じる教師の名台詞を引用したものですが、僕にとって、恩師でもあり、大学の大先輩でもある塩屋さんが、生前、母校の後輩に送った言葉を、もう一度、噛みしめています。



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