楽器というか、むしろ、音楽インタフェースという表現の方が相応しいのかも知れないけれど、
TENORI-ON、表参道SPIRALに打合せで行った際、初めて試奏してみた。
僕は、サンレコ(Sound and Recording Magazine)の2007年11月号で岩井俊雄氏と小山田圭吾氏の
対談記事を見て以来、凄く気になって、どこかで手に入らないか調べたところ、当時、何故か英国のみ
でモニターをしていて、何と、英国在住の証明が無いとダメだったので、断念した記憶がある。
それ以来、ずっと忘れていたに近いのだが、たまたま開発元のYAMAHAのサイトを
CUBASE4(音楽制作プロダクションソフト)のリファレンス目的で見ていたところ、
TENORI-ONが日本国内発売開始になったことを知り、にわかに興味が再燃していたところだった。
これがTENORI-ON。(中央にある、ドットが無数に散らばった正方形のアイテムね)
これは、グラフィックインタフェースを介して、ドットの部分を押したり、
なでたりすると、それにしたがって音やさらにはフレーズを生成してくれるもの。
これがなかなか面白いですよ。
例えば、適当にドットをタッチすると単純なループが生成される。
つまり、タッチしたパネルの部分、タッチの仕方に応じて音が鳴る仕組み。
次に、別の音色を選んでさらに手でなぞると、異なるパートが追加され、
beatが緻密になっていく・・・。
音楽やっている人はよくわかると思うのですが、
インタフェースによって、生まれるものって変わってくる可能性があるのね。
んで、一番ポピュラーなインタフェースは鍵盤。ピアノとかオルガンみたいな。
例え、同じ心持を持っていても、鍵盤に向かったときと、ギターを構えたとき、
サックスを構えたときでは、それはやはり違うと僕は経験上思うんですね。
なので、TENORI-ONがもたらす、ちょっとした革命は今後どうなるのか楽しみ。
面白かったのが、おっ、意外とちっちゃいね!と僕がつぶやいたら、
一緒に居た丹羽くんが、えー僕は意外とデカいと思ったんすけど!という先入観による
差が出たことだね。
確かに、TENORI-ONというだけに、手乗り音なわけで、手に乗るというわりにはデカイ(笑)
ちなみに、僕は手のサイズは普通。
指を広げると結構デカい方やけど。(ドからミまで届く)
でも、一方で小さいとそれだけドットに影響し、表現の幅が限定されるから
僕はいろいろ出来るわりには小さいなぁぁと思ったんだよね。
いやはや、SPIRAL含めて、東京だったら、渋谷のタワレコとか、
新宿のオペラシティで触れるので、興味ある人は是非触ってみて。
TENORI-ONの公式サイトはこちら。