何か、耕作放棄地を借りて、
農業をするということにチャレンジすることになった。
ということで、開墾作業に行って来たよ。
ここ3年ほど、僕自身も時々行ってるし、
仕事でもお世話になっている浅間山の山麓地域です。
長閑ないいとこなんだよ。
昔は田畑だったけど、今使われていない農地=耕作放棄地を再生すべく、
荒れに荒れた畑の雑草取りからスタート。
と言っても、僕は2日間のうち、1日目の夜から合流したので、
初日に雑草取りが終わっていて、
2日目は、野焼きをして、土を慣らして開墾、
最低限の畑の形にする所までを行った。
野焼きを指導してくれた師匠は火の扱いにやたら厳しい。
木のくべ方をちょっと間違えるだけで、
「オキに触るんじゃない。」「オキに逆らうな。」
っておっしゃるんだが. . .
「オキ」って何の事やら、
俺たちの頭の上はクエスチョンマークで一杯。
師匠は厳しいから、
「オキって何ですか?」って聞いても、教えてくれないのさ。
おそらく、「オキ」とは「御木」。
燃えている薪の中の核になっているものと、
そこに付いている種火と、それが薪の内部の対流に乗って
炎の息吹となっているものを全部ひっくるめた総体を神格化したもの、
だと思うのだが. . . .
師匠は口を閉ざしたまま、ずっと風を読んでいる。
きっと、「オキ」は理解するものじゃない、感じるものなんだ。うん、きっと. . .
「オキ」のことでトンチンカンになってる俺たちをよそに、
師匠は、鎌を使い、太めの枝を一振りで一刀両断。
鎌の使い方の極意を聞くと、
「鎌?そんなもん、日本刀とおんなじだよ。」
. . . って!
日本刀が使えることが前提のようだ。
やっぱ、師匠はハンパねぇ。
野焼きが終わって、土の慣らしが終わったら、
畑の脇に生えてる木を切り倒して、あぜ道から畑へ降りる階段を作った。
開墾した日付に加えて、
自分が切った丸太には、お約束の如く、名前を刻んでみたが、
全く研いでないナタしか無く、ちゃんと彫れてない。
農作業が終了。一応、こんな畑になりました。
次来るときは、たぶん、種まき。