まだ最終決定の報道は為されていないようであるが、
ヤマハが経営難のベーゼンドルファーを買収のため、
最終調整に入っているという報道が先月末に流れた。
ピアノ好きとしては何とも複雑な心境である。
ヤマハの良き計らいを切に願いつつ、
ベーゼンドルファーという、至宝の名器の存在を少しでも
みんな知って欲しいと思っています。
ベーゼンドルファー(Bosendorfer)とは、あの音楽の都ウィーンの在る
オーストリアの老舗ピアノメーカー。スタインウェイ、ベヒシュタインと
ともに、世界3大ピアノメーカーと呼ばれている。
そのベーゼンドルファーのフルコンサートグランドピアノ「MODEL 290」
(通称:インペリアル)は、世界最大のピアノである。
「290」とは、ピアノの奥行が290cmであることを意味する。
また、一般的グランドピアノは88鍵(白鍵+黒鍵=88個)だが、
「MODEL 290」は低音方向に音域が広く、97鍵を擁する。
※拡張音域の9鍵は全て単色塗装。
フォルムも、直線基調の中に曲線美があり、日本刀を彷彿とさせるデザインでカッコよい。