ほんとは行きたく無かったんだよな. . .
行くのやめようぜ、、、と言ったんだが、
おいら以外は初上海。
最上階で匍匐前進も止む無し、決死の覚悟で登りました。
「金茂大廈」
地上300mを超える高度は、もはや、えも言われぬ異様な雰囲気。
ここはビルの最上階であると理解している左脳と、空中浮遊するカプセル空間にでも
居るような感覚を憶える右脳とが次第にアンコンセンサスな状態になっていく. . .
(ちなみに、日本の高層タワーは300m以内に留まっている)
さらにその異様さは、曇天の中で雲海の中に埋もれている状況によって
さらにリアルに強調されてます。
しかし、実のところ、必ずしも高いところが怖いわけではないのじゃ。
2004年、初めて金茂大廈に登ったときは天気も悪くなく、
88Fを訪れ、外の素晴らしい眺望に感動したもんだ。
問題は、外の眺望にあらず。
実は、ビルの中央にぽっかり開いた世界最長152mの吹き抜けがヤバいのだ。
吹き抜けから見える、87階とおぼわしき部分に作られた踊り場のような部分。
そこは、ちょっとしたステージくらいの広さはある。
そこに観光用の大型看板が据え付けられている。
この写真も、下を覗き込まずに撮影した。
写真に撮り、2Dで見る分には、恐怖感はだいぶ和らぐものだ。
何が想像力を掻き立てるかといえば、
その踊り場部分は、微妙に穴っぽこに向かって傾斜しているのである。
ビー玉をそっとおけば、するするっと転がり、まっさかさまに穴の奥へと落ちていくだろう。
あーーー、看板を掃除する人は、コケたら一貫の終わりやな. . . とか、
光ゲンジがここでステージをしたら. . . とか考えると、もうダメポ。
おいらは、光ゲンジのメンバーじゃなくて、ほんとに命拾いしたぜ。
おいらが初めて、広義での高所恐怖症を実感したのは、
昔、建設中のみなとみらいランドマークタワーを見上げたときだ。
(だから、当時は”高所見上げるの恐怖症”だと思っていた)
しかし、何故恐怖を感じたかと言えば、ランドマークタワー最上階に
据え付けられていた工事用クレーンの先っぽに、おいらが両手でぶる下がって、
懸垂していることを想像してしまったからなのである。
それから何度、その光景が夢に出たことか。
毎日のように稼動しているクレーンの鉤はワイヤーやロープで研磨され、
つるっつるなのである。それを鷲づかみにしながらの懸垂。
上空の横なぶりの風にあおられ、懸垂中の腕の筋肉の震えを生々しく感じた。
ええ、布団の中でですが。
おいらは、「高所にいる自分」を想像することで
おしっこをチビりそうになるという、
勝手に想像して自爆している、
自爆型高所恐怖症だったのである。
わっはっは. . . (-_-)チーン
この習性のたちの悪い所は、
高いところに登ることが怖いわけではなく、
イマジネーションのスイッチが入ると、どこでも
おしっこがラスタラスタピーヤになるということである。
あー、この文章を書いているだけで、
足の裏に汗かいてきた。