燃える西空。
大気中の過剰水分が夕日を偏光させているのだろう。より赤い。
直前まで、突風吹き荒れる嵐だった。
風の音があまりにノイジーなので、作業を中断して、
ベランダで嵐の空をコーヒーをすすりながら眺めていたら、
風上に向かって、乱気流にもまれながら、
2羽のカラスが必死で飛んでいく姿をみた。
カラスっちゃぁぁ、今も昔も嫌われ者なのだろうが、
このときのあいつらの姿を見たら、きっとみんな、
おまえらがんばれと応援してしていただろう。
おいらが目視できた範囲では、あいつらは
嵐を避けられる森に、無事たどりついたようだ。