大学の後輩で友人のヴァイオリニスト、”じーざす”こと多治見智高が、自身のバンド「代官山王国」の
活動拠点として、飲食店をメンバーたちと共同開業するというので、プレオープンパーティに行ってきた。
代官山で飲食をやるなんてどんなお店なんだろうと楽しみにしていたのですが、
そこは、アイルランドか南米アルゼンチンか、そんな空気を感じるノスタルジックな音楽ダイニングだった。
「代官山O’KOK」、佇まいこそ雑居ビルに居を構えた今風のダイニングだが、
空気感は中世大航海時代を経て大西洋を渡りヨーロッパや南米に広く浸透したと思われる
“パブやレストランで民衆音楽(Folk MusicやFolklore)が奏でられ、酒を片手に謡い、踊り愉しむ音楽文化”
を彷彿とさせる街角の酒場。
ラテンというと辞書的な意味で南米ばかりに視線が行きがちだと思うんですが、
僕はヨーロッパと南米のクロスカルチャーっぷりにこそラテンの本質があり、
ヨーロッパと南米双方に残るラテン遺伝子を合わせて”大西洋ラテン”と名付けています。
ジャズが聴けるレストランなど、北米を感じるライブレストランはいろいろあれど、
大西洋ラテンなお店は、日本に意外と無い。こういうお店ももっと日本にも増えて欲しい。
ところで、このお店、東急代官山駅からとてつもなく近い。近すぎる。
下り線ホームに柵1つで隣接していて、店の窓が開いていた時には
電車待ちの人もライブに聴き入っていて、気を利かせた客がショップカードを渡していた程だ。
電気的にアンプリファイされた楽器を使うのは環境的に難しそうな気もするし、
実際、アンプラグドな音楽の方が似合うお店だと思うけれど、
そんな感じで音楽が嫌味無く街角に溢れ出しているというのは、とてもいい。
そんな「代官山O’KOK」の調べを奏でていたのは言わずもがな
ヴァイオリン、ギター、アコーディオンの3ピースバンド「代官山王国」である。
ギター:祖父江太丞
ヴァイオリン:多治見智高
楽曲のジャンルがそうだからというだけでなく、そもそも音楽に対する場の空気感が、
北米NYのライブレストランではなく、欧州〜南米の大西洋ラテン文化圏の街角っぽいというイメージ、
解ってもらえるだろうか?
そして、「代官山王国」のヴァイオリニスト、多治見智高。
冒頭で書いたようなあだ名になったのは、本人がコンゴに行った際、
その風貌から「まさか、これはやばい!」とコンゴの人たちが寄って来て
その名前で呼ばれ、ちょっとした騒動になったからだという(実話らしい)。
*コンゴ民主共和国では、キリスト教信者が人口の80%を占める(via Wikipedia)
ということで、「代官山O’KOK」4月1日オープンだそうです。
基本的には、土日に「代官山王国」のライブもある模様。
是非、「代官山O’KOK」行ってみて下さい。
それとともに「代官山王国」もよろしくお願いしますー。
代官山O’KOK
〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西2-21-15
080-6771-0352
ホームページ:http://www.kok.jp/
代官山王国
ホームページ:http://daikanyamaoukoku.com/
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