突然ですが、ちょっぴりくそ真面目に考えてみた。
シルバニアファミリーのキャラクターたちは、
可愛らしいデフォルメされた動物のマスコット. . . なのだが、
注目すべきは「無表情」であることだ。
造形は可愛くあるが、特別、表情が愛らしいわけではないと思う。
何故、無表情であるのかはメーカーにでも聞かないとわからないが、
その「表情の無」を、子供たちが遊ぶ際に脳内で補完していることは恐らく間違い無く、
それが子供の想像力を養うのに、とても役立っているのではないかと思うのである。
子供の、奇想天外で眠りから醒めやらぬ夢のごとき発想と、
一方で、大人からの躾や、自身が大人の見よう見まねすることによって
胎内の夢から醒め、現実の生を悟っていく過程の微妙なアンバランスさ。
それは、ぬいぐるみやマスコットなどに人格を与え、自己を投影して
ママゴト遊びに熱中している時の子供の姿に投影されていると思うし、
そして、そのアンバランスさの中で、
子供自身が自分を投影するアバターを介して、夢と現実の狭間を補完する
「想像しているという行為」を無意識のうちに実感してゆくのだと思う。
そこに、最初から規定された表情のないシルバニアファミリーの「無表情」というものが
大きな意味を持っていると思う。
なお、僕が思う、子供の頃に充分に育み、大人になっても保っていたい(いたかった…)ものは、
「想像力」と「好奇心」である。