いつ起きてもおかしくない首都直下地震の危険性がさら増した。
そんなの都市伝説の類だと思いたいけど、結構な感じで本当のようだ。
本当だと思って備えておくべしですね。
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防災について調べたことの一覧はこちらです。
特に、初見の方は最初にこちらをご一読ください。
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国の「中央防災会議」は、
甚大な被害が想定される首都直下地震に関して、
備えから、応急、復旧・復興までの対策のマスタープランである
「首都直下地震対策大綱」を策定しています。
そこで気になることがあります。
以前書いた災害対策基本法の話を併せて参照いただきたい。
大規模な首都直下地震が発災した場合、国は「緊急災害対策本部」等を速やかに設置し、
必要な情報が即座に集約される体制づくりをさらに進める。
一方、災害発生時の各地域における医療搬送や緊急輸送等の行動を
現地レベルで的確に調整・実施できるよう、政府の「現地対策本部」を設置する。
さて皆さん、特に、東京や首都圏にお住まいの皆さん。
「緊急災害対策本部」や「現地対策本部」はどこに設置されるかご存知ですか?
「緊急災害対策本部」は官邸に設置されることになっています。
しかし、官邸が被災により使用不能である場合には内閣府(中央合同庁舎第5号館)内に、
それもダメな場合は防衛省(中央指揮所)内に、
それもダメな場合は立川広域防災基地(災害対策本部予備施設)内に
設置するとされています。
「現地対策本部」の設置場所は、
原則として、有明の丘基幹的広域防災拠点とし、
首都圏の広域防災のヘッドクォーターの機能等を集約する。
また、その機能の一端としての物流コントロール機能の一部を
東扇島基幹的防災拠点に設置するとされています。
有明の丘が被災により使えない場合は、
今の所、都庁が代替地になっています。
地図で場所を見てみると、こんな感じ。
ここで僕の心配事です。
有明の丘も、東扇島も、いざと言う時の流通基点になるため、
どうしても湾岸近くにせざるを得ない面があります。しかし、そこは埋め立て地。
津波の心配も懸念されますし、液状化の危険性もある。
実際、東日本大震災の時どうだったかは、僕自身は現地で確認したわけじゃないので、
興味があればググってみて下さい。
なお、防災拠点自体は建設時点で液状化対策が為されているとのことです。
有明の丘の代替地である都庁は、
あの高層ビル群の中の2本の高層ビルですから、あくまで私見ですが、
広域防災拠点としての機能は、有明の丘などに比べると制限されるのではないでしょうか。
一方、立川ですが、
ご存知の方も多いでしょう。
埼玉県入間郡名栗村から東京都青梅市、立川市を経て府中市に至る断層帯、
「立川断層」というものが存在します。
こういう事を書くと、住環境としてどこの地域は危ないとか、どこが安全とかって話になりがちですが、
平時、災害時あわせて、あらゆるリスクを想定したら、どこもたいして変わらないと思います。
災害対策はリスクを減らすだけでなく、リスク発生を前提にそれを分散することが最も重要。
ところで、最近、練馬区にある遊園地「としまえん」(地図中の黄色の●)を
都が買収するんじゃないか?というニュースが流れたのは記憶に新しいですが、
それが本当だとしたら、僕は立川ないし、有明の丘、東扇島とは別の
もうひとつの広域防災拠点に準ずる施設を作るのではないかと、僕は勝手に推察しています。
(あくまで、僕の想像です。)
老若男女楽しめる娯楽施設を都が買収するとは何ぞ!という意見もあるようですし、
実際、そういう印象を与えかねないネタだとも思います。
僕自身も、としまえんはチビの頃から何度も行っていて、無くなったら寂しいなぁと思います。
でも、もし災害が発生した時に、都内はもちろん、首都圏域の対策拠点、救援拠点のひとつとして、
使われる可能性があるのだとしたら、仕方ないかなぁとも思いますし、ロケーションとしては
地図で見ても、災害道路になる環七や環八にも近いし、なかなか乙な場所なのかも知れませんね。
以上、あくまで僕の推察も込みでまとめてみました。
今日のところは、結構、皆さんの知らないこともあったのでは. . . ?
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