以前、首都直下地震に備えた内閣府防災担当を中心とした国のシミュレーション訓練に関わった事があるのですが、
これは皆さんに是非ともチェックして欲しいと思い投稿します。
http://www.bousai.metro.tokyo.jp/japanese/kitaku_portal/
このサイトでは、東京都に住む方と東京都で事業を営む方向けに、何らかの災害等が発生して交通機関の稼働が停止し、
帰宅が困難になった際の、予備知識を含めた予め開示できる情報と、実際の災害発生時にどうしたらよいかの対応策が
まとめられています。
また、東京都近郊で人的交通や物流の導線が通っている地域の方もチェックをお願いしたいなと思っています。
自然災害などとその影響に県境は無いですしね。
ところで、「むやみに移動を開始しない」とうたわれていますが、これは単に行政側からの視点でパニックを防止するため
だけではありません。むやみに移動をすると僕ら自身の安全や受けられる救援を逃してしまうリスクも指摘しています。
例えば、皆さん、ご自分がお住まいの地域、お勤めの地域の避難場所はご存知ですか?
また、災害が発生した時、避難所に避難するだけではなく、むしろ、避難所の指定がなくその場に留まるようになっている
「地区内残留地域」というエリアが東京都内には数カ所存在しているのはご存知ですか?
詳しくはこちら東京都都市整備局の
「震災時火災における避難場所及び避難道路等の指定(平成19年度改定)(平成20年2月公表)」から、
避難場所等の概要をチェックしてみてください。
「地区内残留地域」に指定されているのは、おおよそ大きなターミナル駅を中心としたオフィス街や商業施設エリアだと思います。
同じブロック内で延焼火災が起きるなどした場合は避難が必要になると思いますが、そうでない場合、
余震のリスクがある中でむやみに移動すると、高層ビルの窓ガラスが割れて降ってきたりする危険性がありますし、
外に出るより中の方が安全ということでしょう。
そういったエリアに指定されているオフィスや商業ビルは、物資の備蓄も進められているところも多いはずです。
このエリアにお勤めの方は、会社の入っているビルや会社自身の備蓄体制を確認してみるとよいと思います。
総務部の方などに訊けばわかると思いますし、災害対策意識の高い企業であれば、きちんと情報共有されているかもしれませんね。
買い物や遊びに行っている時であれば、誘導などの声に従いましょう。
こちらQ&Aにも目を通しておきましょう。
なお、むやみに動かず様子をみる際や、安全を確保し歩いて家路につく際などは、
「災害時帰宅支援ステーション」の存在を知っておくとよいと思います。災害時帰宅支援ステーションは、
埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・千葉市・さいたま市・相模原市の9都県市が協定を結んでいる
コンビニ・ファミレス・ファーストフード・居酒屋・ガソリンスタンドなどの事業者です。こちらもチェックしておきましょう。
災害時帰宅支援ステーション(防災首都圏ネット)
帰宅困難な状況は、首都直下地震の時だけではなく、様々なケースでの発生が考えられます。
実際に、3.11東日本大震災の時や大雪で都内の鉄道が止まる等の事例は身近に発生しているわけですが、
首都直下地震が発災した時の状態はそれまでと全く状況が異なることが想定されます。
帰れね〜と言ってるその場所が被災地になるわけですから。臨機応変な対応が求められることも多々出てくるでしょう。
でも、知っているから備えられる、イザという時に落ち着いて判断・行動できる。
事前の知識を蓄えることで減災を目指しましょう!
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