明けましておめでとうございます。
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
さて、旧年末にブログに書きましたmixi年末年始企画はやっていただけましたでしょうか?
そのBGMは、箏アンサンブルにソロ尺八という編成の曲で、
先のブログでも箏曲「春の海」の要素を使っているとお伝えいたしましたが、
現代の日常で純邦楽と呼ばれる日本の伝統音楽に触れる機会はあまり多く無いと思います。
だから、正月こそ純邦楽の雅を味わいたいと思っています。
八橋検校(やつはしけんぎょう)作 箏曲「六段の調べ」
僕らの頃は中学くらいの教科書にも載っていた有名な曲ですので
ご存知の方も多いと思います。
記録によると、検校は1614年生〜1685年没。江戸幕府樹立が
1603年ですから、江戸時代前期の人です。何となく時代背景が
想像出来るでしょうか?
なお、西洋クラッシック音楽の系譜において、音楽の父と呼ばれた
J.S.バッハの生まれが1685年ですから、それとは音楽体系は違えども、
日本の伝統音楽が実はとても豊かで深いものである事も伺えると思います。
また、現代の我々が知っているバッハの時代の音楽の主流は、
宗教音楽であった一方で、検校は世俗のための箏曲の確立に
貢献した人でした。それまでの箏曲とは、古来より神社や宮廷で
演奏されてきた雅楽で使われた撥弦楽器、遡れば古くは
弥生時代にすでに存在していたらしい和琴や奈良時代に唐から伝来
した箏のための曲でした。
こんな事からも、江戸の町人文化と言われるように、
江戸が大衆・世俗文化が豊かに花開いた時代であった事が想像できますね。
あ、ちなみに、京都土産で有名な「八ッ橋」は、
この八橋検校から来ているようです。
ほら、生じゃない、煎餅状の八ッ橋って、形が箏に似ているでしょう?
あー、歴史って面白いなぁー。
という事で、どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
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