Steve Jobs、偉大なるヴィジョナリー。
心からご冥福をお祈り申し上げます。
Steve JobsとAppleといえば、「innovative」という言葉がよく使われていますが、
進歩の激しいテクノロジーの世界において、とかくキャッチーな概念であるがゆえに、
やたらめったら、innovativeという言葉が使われている面も否めない気がしています。
いや、もちろん、Macも、iPodも、iPhoneも、iPadも、innovativeです。
ただ、仕事の相棒としてMacを使っている僕にとっては、
僕含めた業務ユーザと、そういうユーザが使用するツールを開発するメーカーからの信頼こそ、
innovativeの源泉であり、そのreliabilityこそ、Appleなんじゃないかと思えたりします。
※あ、初期ロットは念のため除く. . . 笑
それはテクノロジーの面での信頼性だけでなく、
何かあったら、AppleCareのお守りに願をかけて、Technical Supportへ。Genius Barへ。
ハードウェアとOSが一対一の完全対応であるがゆえに為せる技でもあるけれど、
危機的状況を脱する最善のプランが提示されている、いざという時には
サポートスタッフが親身に対応してくれることによる信頼性も大きいと思います。
つまり、ヒューマンレベルでの信頼性。
さらに、これは前々から何度かブログに書いていることでもありますが、
Appleに対して僕らが信頼をおこうと思えるキッカケは、トラブル発生時だけでなく、
Apple製品を手にして、梱包の箱を開ける時の仕掛けから始まっています。
“Designed by Apple in California”
「Appleの世界へようこそ」とは直接的に言っていませんが、それでも誘いの意味を感じてしまうのは、
まるで手紙の封を開けるような気分にさせ、封を開けた時に最初に目にする1フレーズのように
その言葉があしらわれているからではないでしょうか。まさに、おもてなし、hospitality。
おもてなしに始まり、信頼を得て、革新を確実なものとする。
これこそ、Steve Jobsの想い描いた”ヴィジョンの段取り”なのではないかと思うのです。
つまり、ひとつの見方としては、innovativeは結果論でもあるのではないかと思うのです。
スティーヴが亡くなった10月5日、日本時間で10月6日の夜、アップルストア銀座に行って来ました。
現代に生きるヴィジョナリーの代名詞であった彼も、伝説の人となってしまった。
彼の死を悼しむひとが続々と訪れていました。
Steve Jobsのようなヴィジョンあるカリスマは今後現れるのか。
震災以前から閉塞感のある日本社会はヴィジョンに欠いている、リーダーが不在だ。
という話は、あまり僕は好きではないのです。
というのは、話の出発点からして他力本願だから。
カリスマとかリーダーとかというものは、もちろん天賦の素質がある人がいたらいいけれど、
大概、結果論だと思うのです。というか、それでいいんだと思うのです。
カリスマじゃなくても、リーダーじゃなくても、何かを良くしたいと思うことが始まり。
”いま”を憂う気持ちがあれば、それは希望に変えられるし、
それはヴィジョンの種だと思うし。
その種を芽吹かせ、育たせるヒントこそが、
Visionary Legendが残していった言葉なのかなと思います。
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自分が本当に心の底から満足を得たいなら進む道はただ一つ、自分が素晴しいと信じる仕事をやる、それしかない。そして素晴らしい仕事をしたいと思うなら進むべき道はただ一つ、好きなことを仕事にすること。
すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれをみつけていないのなら、探すのをやめてはいけない。安住してはいけない。
心に従わない理由などない。
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彼の名言の中で、特に僕が好きな言葉をピックアップしました。
僕は、自分の心に従って、一番好きな仕事を今しています。
大変だけれど、素晴らしい仕事ができるよう、毎日精進しています。
いろいろな環境のお陰もあって、こうして今の仕事が出来ているのですが、
でも、やはり、自分の設計と決断で、レールの無い道を歩いている僕にとって、
Steve Jobsのこの言葉は、最近知ったのですが、勇気を奮い立たせてくれます。
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