最初にこちら、「仙台に行って来ました。」をご覧下さい。
【仙台市宮城野区】
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仙台駅のある仙台市街中心部から仙台港の港湾部にまたがる地区。
敢えて東京で例えるなら、立地と面積的に中央区・港区・品川区を
合わせたくらいと想像すると解り易いかも知れない。
内陸部の市区行政庁舎が集まる仙台駅周辺エリアにある、
宮城県公文書館・宮城県NPOプラザ、避難所となっている高砂小学校、
そして港湾部へ。
仙台駅周辺のいわゆる中心街はかなり落ち着いているように見えた。
被害はそれなりにあったのかも知れないが、地震発災から2週間で急ピッチで復旧したのかも知れない。
但し、とあるコンビニを覗いたら、乾電池と生理用品しかなかった。そういう物資状況。
宮城県NPOプラザでは県下のボランティアや避難所の状況などをヒアリング。
伺った県下の被害状況は、東京で仕入れることが出来る情報とさほどギャップは
大きく無かったが、むしろ気になったのは、むしろ岩手県の話だった。
どうやら、岩手県下ではNPOのネットワークがあまり確立されておらず、
岩手県の情報が入って来ない。
各種メディアからの情報でもまだ具体的な被害状況が把握し切れていない様子が伺える。
ここでひとつ嫌な懸念が浮かぶ…(あくまで懸念である)
実は津波被害の無かっただろうと推察されているエリアは、
本当に大丈夫だったのだろうか?という事だ。
如何せん、岩手県は宮城県より山がちな地形のエリアで、
リアス式の三陸海岸は、山が海岸線まで迫っている。
ガソリン不足や道路遮断により、民間レベルで入って行く事が
依然難しいエリアも多いと思われる。
不安は杞憂だったらいいのだが…という思いにならざるを得ない。
宮城野区も中心街を外れると、明らかに地震そのものの被害が大きいように思えた。
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仙台駅周辺から高砂小学校へ向かう途中。
【避難所:高砂小学校】
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訪問した時は約400人程が避難して来ていた模様。
中心街に近い事もあってか、避難所の中でもかなり復旧は進んでいる方で、
被害がより甚大であったエリアに比べれば、物資の供給も進んでいるようだ。
水道・下水も復旧し、仮設トイレは不要な状態にまでなっていた。
この高砂小学校周辺エリアは、救命・救急フェーズからライフライン整備フェーズ、
そして復興支援フェーズにシフトする時期は比較的早いかも知れない。
しかし、この高砂小学校、近隣住民だけではなく、むしろ、沿岸部から
津波を避けて避難してきた人が多いようで、一様に皆さんお疲れの様子であった。
心のケア、お年寄りは寝たきりにならないよう運動面のケアの必要性を感じた。
また、これは、高砂小学校に限った話ではなく、
当面、地域の情報集約センターとして避難所が本当に要になると思われ、
通信インフラの復旧・整備が必要だろう。
目下、急ピッチで行われている、
現地ボランティア拠点の設置とボランティア活動地(避難所など)の
ネットワーク化が急務だ。
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Pocket Wi-Fiを使い、ネットがつながっている。
支援物資。他のエリアに比べればかなり供給はましなようだ。
壇上にいるのは、ボランティアスタッフ。こちらは地元の方々がボランティアをやっている。
つまり、被災者が被災者を支援している。
卒業式の飾り付け。
卒業式は無事に行われたのかとても心配になったが、
こういう状況で避難されている方々がいらっしゃる中、聞くを躊躇ってしまい後で調べた所、
丁度、我々が訪問する前日に、避難者も参列しながら卒業式が行われたようだ。
よかった!
掲示板の貼り紙が物語る。
一人でも多くの人がみつかることを祈っている。